050128 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

★Latchkey Child★

★Latchkey Child★

900番を踏んでくださったトモヒトさんへ


お題は「ありがとう」


「あなたへ」

最後まで僕を愛してくれたあなた。

すぐに電話をしてくれる。

「逢いたいよ」

何度も言う。

逢うと嬉しいんだね、泣いていた。

抱きしめた、いとおしい人。

口づけをした、カラダのすみずみまで。

まるで、神様が創ったみたいにすごく繊細で。

せつなくて・・・。

だから、抱きしめた。

きつく・・・きつく。

そんな君が僕の前から急にいなくなってだいぶたつね。

僕に、人を愛する意味をはじめて教えてくれた、いとおしい人。

せつなげに、最後の夜を思い出す。

もう何度目だろうか。

何度も何度も夢に見る。

最後の夜。

僕に抱きついてきて、つぶやいた。

「ごめんなさい・・・・ごめんなさい」

ナミダがあふれている。

意味がわからなかった。

まだコドモだった。

「どうしたの?ねぇ、なんで泣くの?」

おどおどしている僕に君は言う。

「大丈夫・・・大丈夫よ」

そして、今僕は、やっと君の言葉の意味をしる。

君が、急にいなくなった理由はわからない。

でも・・・でも


君につたえたいことがあるんだ。


きっと、君に届かないんだろうけど。

でも、大声で

君に聞こえるような大きな大きなコエで叫ぶよ。

君がいるであろう、あの空に

「ありがとう」と。


© Rakuten Group, Inc.
X